バラの家 公式本店 店長の木村やすはるです。
ひとつ前の記事で
冬剪定をしたシャリマーの用土替えをお伝えしたいと思います
まずは鉢から苗を抜き出します。
なかなか抜け出せない時は鉢底を見てみましょう。
もし鉢底から根が出ている場合は切るだけで抜けやすくなります。
また鉢の側面を叩いたり押したりすると抜けやすくなります。
それでも抜けなかったり、テラコッタや陶器鉢、
鉢の形状でそのままでは抜けない場合などは、
プラントハンター根切りを鉢の縁に差し、
上下させながらぐるりと一周させるとと鉢と根鉢が離れ簡単に抜くことができます。
しっかりと育ったシャリマーの根が鉢に張り付いているので抜くのは大変ですが、
鉢の側面を何度か強めに押してから鉢から抜くと、
どうですか?
思わず“わぁ〜”と声が漏れるほどに美しい根張りでしょ^^
よっぽど私の管理が良かったんだなぁと自慢したい気分ですが、
普段は実店舗のスタッフが他のバラと別け隔てなく同じ管理をしていただけです。
いや、それだけバラの家のスタッフ達が優秀だと言うことですね(笑)
もちろんスタッフが優秀なのもありますが、
これだけの根を張るには良い用土で植え付けるのが第一条件です。
日照も大切ですね。新苗を育てようでは午前中は日が当たり、
午後は日陰になる場所で苗を育てています。
本当は一日中、日が当たったほうが良いのですが、
午前中日が当たる場所でしたら殆どのバラがよく育ちます。
また、鉢増し時の元肥も、一役買ってくれていますね^^
そして、病気で葉を落とさないこと!
薬剤散布がなかなか出来ない方は耐病性に優れたバラを選ぶことも大切ですね♪
鉢は今までロゼアスクエア260型だったので、
今回は一回り大きな330型に鉢増しをします。
鉢増しなので基本的には今までの鉢増しと同じですが、
今回は根鉢を少しだけほぐしてから鉢増しをします。
特に根が密集している根鉢に肩の部分、鉢底、そして側面を表面だけ軽くほぐします。
軽くほぐすことで新しい土との馴染みが良くなります。
ただし、
根をほぐすのは休眠期だけの限定です。
生育期には絶対に根はほぐさないように気をつけてください。
軽くほぐすとこんな感じです。
今回は根がかなり良く張ってたので、結構ほぐしたように見えますね^^;
根があまり張っていない場合には根がちょろちょろするぐらいで大丈夫です。
あとは今までと同じ様に鉢増しするだけ。
使用するのは今回も
プレミアローズ培養土^^
はっきり言ってしまうと、良質な用土でポイントを抑えて用土替えを行えば、
春の開花の半分以上は成功したようなものです♪
まずは鉢底に培養土を8cmほど入れて、
その上に
プレミアローズオーガニック肥料を元肥としてスプーン6杯(120g)と、
さらに根の生育を促進させる
プレミアローズ根を育てる肥料をスプーン3杯(70g)を入れて
培養土と軽く混ぜ合わせ、根が肥料に直接当たらないように
その上からもう一度培養土を3cm位かぶせます。
元肥なしでも大丈夫ですが、この一手間で更に良く育ちます^^
ただし、ラパンや
ルージュピエールドゥロンサール、
ジュードジオブスキュアなど、
香りがよく花弁の多いカップ咲きは肥料が多いとボーリングと言って
開花できずに花が傷んでしまうので元肥は施さないようにしてください。
培養土の上に苗を置いて高さを確認します。
土の高さはウォータースペースとして鉢の縁から4〜5cmくらいは開けてください。
土が足りない場合や多い場合は、いったん苗を出して調整してください。
あとは周りの隙間を埋めるように培養土を足していきます。
この時に手で押したり、棒で突っついたりはしないでください。
途中、何度か鉢を持って軽くトントンしたり、大きな鉢の場合は揺すって土を安定させます。
植え替え後は、柔らかなシャワーで鉢の縁まで貯まるくらいたっぷり水を与えて、
1時間後にもう一度水をたっぷり与えて鉢増しの完成です^^
鉢増しについて詳しくはこちらの記事をご覧になってください。
続いて
ペネロペイア。
こちらはオベリスクに誘引しますので剪定はしません。
つるバラやシュラブなど枝が伸びている場合は一度誘引を外し、
麻ひもなどまとめておくと鉢増しが行いやすくなります。
ペネロペイアもため息が出るほどに素晴らしい根の張りですね^^
こちらも同じ様に軽くほぐしてロゼアスクエア330型に鉢増しをします。
表裏のある鉢に場合などは麻ひもを解いて樹形を確認してから鉢増ししてくださいね。