バラの家 公式本店 店長の木村やすはるです。
5月30日に鉢増しを行い、6月19日に追肥を行った
新苗のシャリマーとペネロペイアですが、
あれから2週間ほど経ち、現在の様子はというと、
どやっ!
というくらいよく育ってくれています^^
5月30日の様子
6月19日の様子
さらにはペネロペイアの株元から元気の良い芽がぐんぐん伸びてきました!!
この元気の良い芽は『ベーサルシュート』といいます。
勢いのある良い芽が出てきて嬉しい限りですね^^
ベーサルシュートは太く勢いがある枝が多く
今後の株の樹形に大きく影響してくる枝です。
ベーサルシュートを適した時期に上手に処理することで
好みの樹形に仕立てることができます。
ベーサルシュートをそのままにしておくと
四季咲きのバラや返り咲き性の強いバラは他の芽と同じように花を咲かせますが、
そのまま咲かせずに適切な高さでカットします。
ベーサルシュートなど元気の良い芽や枝を剪定すると
その枝からまた元気の良い芽が数本出てきて枝数が増えます。
元気の良い芽は他の芽よりも高く伸びるので、
そのことも考えて少し低いかなと思うくらいの高さで切ると
株全体の高さを整えることが出来ます。
枝が若いうちはカットしてからも少し枝が伸びるので
その分も考えて切るのがポイントです!
バラには頂芽優勢と言ってより高いところから芽を出す性質があります。
ベーサルシュートを高めに切ってしまうと、次の芽が高く伸びすぎ
他の枝があまり育たずに、ベーサルシュートを剪定した枝ばかりが育ち
株全体のバランスが悪くなってしまいます。
もったいない気持ちもありますが、
頂芽優勢の性質を活かして気持ち低めに切るのがポイントです^^
品種や環境によってベーサルシュートの発生は様々です。
よくベーサルシュートが出ずに一本杉の様に育ってしまうというお問い合わせを頂きますが、
新苗の場合はできるだけ葉を多く増やすことがいちばん大切ですので、
ベーサルシュートが出てこなくても特に気にしなくても大丈夫です!
葉を増やし根がしっかり育っていれば、
冬剪定をして樹高が下がることで
来春以降にベーサルシュートが出てきます。
また、つるバラの場合で枝を伸ばしたい場合はそのまま伸ばして誘引するのもOKだし、
ある程度でピンチして枝数を増やすのもOKです^^
ただし、蕾が付いた場合には花を咲かせずに早めにピンチしてください。
通常よりも大きな房咲きになりますので、
株が若いうちは花を咲かせると株が弱ってしまう場合があるからです。
シャリマーもベーサルシュートが3本出て来ています^^
株の左右両脇に1本ずつと
写真ではわかりませんが後ろ側に細めなのも1本隠れています。
こちらも少し短いくらいの高さでピンチ!
ベーサルシュートと行っても細い枝はそんなに低く切り戻さなくてOKです。
シュート以外の蕾のピンチも忘れずに行いましょう♪
今年の梅雨は雨や曇りがほとんどなので生育が少し遅いかなとも思いますが
おかげさまでどちらも順調に生育中です。