バラの家 公式本店 店長の木村やすはるです。
失敗しないバラ栽培のまず最初のポイントは品種選びです
選んだのはタイプ0の
シャリマーと
やす店長のお気に入りタイプ2の
ペネロペイアです。
バラの家では育てやすさに応じてバラをタイプ0から4の5つに区分しています。
タイプ0がもっとも育てやすく、その数字はバラが葉をきれいに保ち、
健全に育つために必要な、月々の殺菌剤の散布回数となります。
害虫においては環境や育て方によって発生が異なりますので、
殺虫剤の散布回数とは異なります。
初心者の方やほとんど薬剤散布などできない方は、
タイプ0から1をお選びいいただくのがおすすめです。
※薬剤散布に関して詳しくは
こちらをご覧ください
通常新苗は10cmほどの小さなポットに植えられていますが、
この小さな鉢は仮植え用の鉢なので、
これからどんどん育っていこうと思っているバラにとっては
すぐに窮屈になってしまいます!
そうならずにぐんぐん生長させるために、
新苗が届いたらまず最初にするのが鉢増しです。
新苗が届いてるけどまだ鉢増ししていないよ!って方は
ぜひお早めに鉢増しをしてくださいね。
早く鉢増しすれば、それだけ早く生長してくれます♪
バラの育て方は、人によって様々だし、
こだわれば、こだわるほどに手間も時間もかかりますが、
今日は、初心者の方でも失敗が少なく、
それでいて手がかからない、
新苗の育て方を紹介したいと思います^^
鉢増しに使う鉢は
バラの家6号角深鉢がおすすめ。
慣れてくれば最初から大きな鉢に植えこんでも大丈夫ですが、
初心者の方は新苗の鉢より、一回り大きな6号鉢に植えてくださいね。
バラの根は土の乾湿を繰り返すことで水を求めて育ちます。
そのため、最初から大きな鉢に植えると、
土がなかなか乾かないので根の生長が遅くなってしまいます。
大きく育つ品種はまだいいですが、
コンパクトな品種なんかは根腐れを起こす危険もあるので注意してくださいね!
また地植えにする場合にも、
まずは鉢である程度大きく育ててからのほうが安心です^^
まずは鉢底に培養土を4cmほどいれます。
鉢増しにおすすめの培養土は
プレミアローズセレクション培養土。
詳しくはリンク先を見てもらうとわかりますが、
初心者の方の失敗に多い根腐れを起こしにくい用土です。
土選びはバラ栽培でいちばん大切なポイントですよ^^
さらに良く育てたいという場合には、
鉢底の土にプ
レミアローズオーガニック肥料を
元肥としてスプーン2杯入れて、
培養土と軽く混ぜ合わせ
その上からもう一度培養土をかけてから鉢増しすると
ワンランク上の生長を見せてくれます!
※元肥は多すぎると肥料焼けを起こすこともあるので
多肥には注意が必要です。
それでは新苗を鉢から抜いてみましょう♪
人差し指と中指(中指と薬指でもok)の間に挟んで
※台木より上は絶対に掴まないようにしてください。株元から折れてしまうおそれがあります。
鉢をひっくり返して抜くだけ、
緊張しますね!
※プラ鉢などに植えられていて抜けない場合や、
根が張りすぎてて抜けない場合鉢の側面をもんだり叩くと抜けやすくなります。
じゃ〜ん♪
根がしっかり張っているので土は崩れませんね!
早い時期に届いた新苗は根の張りが十分でなく
土が崩れてしまう場合もあります。
そんな時には慌てずに素早く植え替えてくださいね!
鉢底から根がたくさん出ている場合には
根が引っかかって抜けない場合もあるので切ってください
まずは鉢から抜いた新苗を6号鉢に置いて高さを確認します。
高さは新苗の土が、ちょうど6号鉢に線と同じくらいにします。
土が足りない場合や多い場合は、
いったん新苗を出して調整してくださいね^^
周りの隙間を埋めるように培養土を足していきます。
この時に手で押したり、棒で突っついたりはしないでくださいね。
鉢の線よりも多少多く土を入れたら
鉢を持って、何度か軽くトントンとして土を安定させます。
トントンするとちょうど線と同じくらいの高さになりました^^
足りない場合にはもう少し培養土を足してくださいね。
この時に接ぎ木したところが土から出るようにしてください。
また、切接ぎ苗はテープが巻いてありますが
まだこのテープは絶対に取らないようにしてください!
初めて水やりをする時は、できるだけふんわりとたっぷりやるのがポイントです。
強い水圧で水やりをすると表面の用土をかき混ぜてしまい、
素材によって比重が違うため、
良い用土で植えても団粒構造が壊されてしまうからです!
水遣りは鉢の縁までたっぷりやるのが基本。
ウォータースペースに水が貯まることで
用土全体に水が行き渡るようになります。
土をギリギリまで縁いっぱいに入れてしまうと、
しっかり水遣りをしたつもりでも、
表面しか濡れていないなんてこともあるのでご注意くださいね!
水が引いて1時間ほどしたらもう一度水遣りを
ウォータースペースたっぷり水をあげたら鉢増しの完成です。
新苗の場合はちょっとしたことで枝折れしやすいので
鉢増し後は必ずビニタイや麻ひもなどで支柱に留めておいてください。
これで鉢増し作業は終了です♪
そして、ひとつ大切なことがあります!
届いた新苗に蕾があった場合にはすぐに切り取ってください。
新苗は人間で言うとまだ赤ちゃんみたいな苗なので
小さいうちに花を咲かせるとすぐに疲れてしまいます。
新苗に花を咲かせるとバラが疲れてしまい
夏の暑さで夏バテになり、
秋の長雨で黒点病になって…葉を落とし、
1年たっても同じ大きさなんてこともあります。
蕾を摘むのと摘まないのとでは、生育が大きく違ってきますので、
もったいないですが秋までは花を我慢してくださいね!
でもどうしても花が見たい時は
一輪だけ残して満開になる前に切って花瓶で楽しんでください。
※新苗の場合は本来の花と比べ花が小さく花弁が少なく、花形が異なります。
四季咲きのバラなどは新苗でもどんどん蕾を付けてきます。
できるだけこまめに観察をして、
蕾を見つけたら小さいうちに早めに摘んでくださいね!
鋏を使わないで手で摘めるうちに摘むのがポイント!
小さな蕾を指先で摘んでポキっとするだけ
この作業をソフトピンチと言います。
ソフトピンチをすることで枝数も増え
葉が増え、根が増えて健全な生育をします。
ソフトピンチの数だけバラが育ちますので
ぜひぜひ皆様もソフトピンチに励んでくださいね♪
また、一季咲きのつるバラなどは蕾が付きませんが、
ある程度の長さで先端を摘む作業をすると、
枝数が増え、同じようにしっかりとした株に育ちます。
最後にもうひとつ大切なポイントは、
できるだけ日当たりと風通しの良い場所で育ててください
他の苗の影になっていますが、
昼過ぎくらいまでは日が当たるを確保することが出来ました